ノマドライフにオススメの国を調べたとき、必ず出てくる国・タイ。東南アジアには11カ国ありますが、特に日本人がノマドライフを送るにはタイがぴったりの場所と言われています。
今回はタイでデジタルノマドとして滞在を考えている方に向けて、
- タイがノマドライフにオススメな理由
- タイでノマドにおすすめの滞在地
- タイにデジタルノマドとして滞在するためのビザ要件
- タイのおすすめコワーキングスペース
上記の点を中心に、タイでのノマド情報について解説していきます!
タイがノマドライフにおすすめな理由
タイは移住先としても人気があり、日本人にとってとても住みやすい国です。バンコクのような大都市でのシティライフ、南国気分を満喫できるビーチリゾート、緑あふれる自然とタイ文化を体験できるチェンマイなどのタイ北部。そして昔からバックパッカーに愛されてきた観光立国だけに、トラベラー文化が根付いています。物価が安いのも魅力的ですね。
まずはタイがノマドライフにオススメな理由を解説しますので、タイでの生活をイメージしながら読んでみてくださいね。
交通機関が発達していて、移動が快適
タイの都市部では、交通の利便性が高いです。バンコクで利用できる交通機関としてはスカイトレイン(BTS)と地下鉄(MRT)の2種類があり、1区間17バーツ(約70円)~の運賃で乗れます。
さらにバス、タクシー、トゥクトゥク、バイタク(バイクタクシー)など豊富な交通手段があるので、使いこなせれば移動で困ることはないでしょう。
住居費・物価が安い
ノマドとは、定住しない事がひとつの定義になっていますが、ノマド生活で支出の多くを占めるのが「住居費」です。
ノマドワーカーとしてはアクセスの良い都心部に住んでいたいところですが、家賃が高くなってしまうので悩みどころ。
タイの首都・バンコクには複数の宿が安い街があり、ドミトリーなら500円前後で滞在できます。 物価も安いので、外食が多くなっても日本ほど食費はかかりません。
タイ料理が日本人の口に合う
日本でタイ料理店をよく見かけるように、タイ料理は日本人の口に合う傾向があります。
タイ料理で有名なものとしては、
- ガパオライス
- カオマンガイ
- パッタイ
- トムヤムクン
など。
レストランだけでなく屋台で安く買えるので、食生活が心配な人も安心ですよ。都市部なら日本食レストランも充実しています。
タイでのデジタルノマドライフにビザは必要?
タイに滞在するためのビザには、期間に応じていくつかの種類があります。いわゆる「デジタルノマドビザ」の発給もされているので、長期間滞在したい人はチェックしてみましょう。
30日以内ならビザなし (日本国籍の場合)
有効期間が6カ月以上の日本のパスポートを所持し、第3国へ出国する航空券を所持していれば、ビザなしで30日間(29泊30日)滞在できます。
ひとり当たり10,000バーツ、家族の場合はひと家族で20,000バーツ相当の資金を持っている事も条件です。
30日以上殻~60日以内の滞在予定なら観光ビザ
30日を超えた滞在がしたいノマドワーカーは、観光ビザを取得すれば最長60日間の滞在が可能です。入国回数は1回限りで、発行から3か月間有効ですが、滞在期間は有効期間内の60日間なので気を付けましょう。
残存期間が6カ月以上のパスポートと必要書類を揃えて、タイ大使館で申請します。
6か月間有効で、1回の入国につき60日以内、複数回入国できるマルチプル観光ビザ(METV)もあるのですが、実質ほとんど発行されていないようです。
タイのデジタルノマドビザ Long Term Resident (LTR) ビザ
2022年に導入された、最長10年間タイに滞在できるビザです。取得時に5年、そしてさらに5年延長ができます。リモートワーカーも対象になっているので、実質これがタイのデジタルノマドビザであると言われています。
但し、経済的に安定した収入を得ている人のみが対象なので、ちょっとハードルは高め。LTRビザの「Work-from-Thailand Professinals」ビザの要件は以下の通りで、審査に通れば発行されます。
- 収入要件:過去2年間の年収が80,000 USD以上ある事
- 医療保険:最低50,000 USDの保証がある医療保険に入っている事、または最低100,000 USDの貯金がある事。
- 雇用証明:上場企業の社員、または3年以上運営していて、過去3年間の総収入が150万USドル以上の企業に勤めている事。
- 実務経験:過去10年間の間に、現在の職務に関連する仕事の実務経験が5年以上ある事。
申請手続きについては、タイ大使館ウェブサイトのビザのセクションをご覧ください。
タイでデジタルノマド生活 – どこがおすすめ?
タイでノマドに人気のある滞在地とその特徴を紹介します。
チェンマイ
アジアでデジタルノマドの聖地として、インドネシアのバリと並んでトップの人気を誇るチェンマイ。タイで2番目に大きな都市ですが、周辺は山々、田園に囲まれた緑の多い地域です。
観光地なのでホテルは勿論、ホステルや安価な宿も多く、コワーキングスペースも充実しています。
美しい寺院が多くあり、タイの伝統文化に触れられるのもチェンマイの良い所。
バンコク
タイの首都バンコクは、熱気あふれる東南アジアの大都市そのもの。高層ビルが立ち並ぶエリアから、活気あるナイトマーケット、巨大なショッピングモールなど、シティライフが好きな人におすすめです。
昔からバックパッカーの拠点となる街なので安宿も数多くあります。また都会だけあって、洗練されたコワーキングスペースも沢山あります。
パンガン島
パンガン島と言えばフルムーンパーティーですが、近年はヨガやウェルネスのリトリートでも知られるようになり、長期滞在するトラベラーが多い島です。
観光地として有名なお隣のサムイ島より、パンガン島はコアなトラベラーやデジタルノマドに人気があり、設備の整ったコリビングやコワーキングスペースも増えてきています。
プーケット
プーケットはタイのリゾート地の中でも、ドイツ人やロシア人などヨーロッパからの旅行者に人気があり、高級ホテルから安宿、レストランなど旅行者向けのサービスはとても充実しています。
コワーキングスペースもいくつかあり、リモートワークをしながらリゾート気分を目いっぱい味わいたい人におすすめです。
タイのおすすめコワーキングスペース
タイには世界中のノマドワーカーが集まるので、コワーキングスペースやコワーキングカフェが多いです。ここではデジタルノマドに人気の各都市でおすすめのコワーキングスペースを紹介します。
The Hive (バンコク)
大都会のバンコクには、スタイリッシュなコワーキングスペースが沢山あります。The Hiveは香港、シンガポール、ベトナム、オーストラリアなどアジア太平洋地域で展開しているコワーキングスペースで、タイにはバンコクに「Hive Thonglor」と「Hive Prakanong」の2件があります。
Hive Thonglorはスクンビットロードに程近いPiman 49にあり、7フロアに渡ってコワーキングスペースやミーティングルームがあり、屋上には一息つくのにぴったりのルーフトップカフェがあります。Hive PrakanongはBTSのPrakanong駅から2分のところに位置しています。
1日利用のデイパスはHive Thonglorが393バーツ、Hive Prakanongが337バーツで、9時から18時まで利用できます。月毎のマンスリーメンバーは24時間利用可能です。
ヨガセッションやミートアップなどのイベントも頻繁に開催されていて、メンバー同士の交流もできる、バンコクでおすすめのコワーキングスペースです。
Alt_ChiangMai (チェンマイ)
Alt_ChiangMaiは、チェンマイ旧市街のWest Gate (Suan Dok Gate)の近くにあるデジタルノマド向けのコリビング&コワーキングスペースです。コリビングとしてはトイレ・シャワー付きの個室と、共有キッチン、プレイルームがあります。
充実した設備のコワーキングスペースは高速Wi-Fiはもちろん、様々なタイプのワークスペースが設けられていて、コミュニティテーブル、個人ブース、カンファレンスルーム、電話ブース、クワイエットゾーンなどが用意されています。地元産の無料コーヒーもありますよ。
料金は平日9:00~21:00、土日9:00~18:00の間で使えるデイパスが320バーツ、その他1週間のウィークリーパス、15日間パスもあります。
Remote & Digital La Casa (パンガン島)
パンガン島のBaan TaiエリアにあるRemote & Digital La Casaは、コワーキングスペース&レストラン。レストランのテーブルでコワーキングするのではなく、ちゃんと専用のコワーキングスペースが設けられています。ホットデスクの他にプライベートオフィスやミーティングルーム、電話ブースもあります。
レストランは美しいBaan Taiのビーチに面していて、仕事に疲れたらチルアウトするのに最高のロケーションです。
Let’s Work (プーケット)
プーケットのRawai BeachにあるLet’s Workは、カジュアルな雰囲気のコワーキングスペース。ビーチに面した通り沿いにあり、抜群のロケーションです。
入り口はおしゃれなカフェになっていて、美味しいコーヒーや軽食を取る事ができます。高速インターネットが整備されたコワーキングスペースにはミーティングルームやプライベートオフィスもあり、ネットで仕事をするのに十分な設備が整っています。コミュニティイベントもよく開催されています。
利用は1時間で200バーツ、2時間で300バーツ、1日500バーツで、その他にもウィークリープラン、フレックスプラン、マンスリープランなど多彩なメンバーシップがあるので、自分の予算と利用頻度に合わせて選べます。
住みやすい国・タイで快適に過ごそう
タイはバックパッカーの聖地といわれる程、世界中からのトラベラーが集まります。物価が安く、食事が美味しく、美しいビーチやジャングルなどの自然、外国からの旅行者へのサービスが充実している事から、仕事をしながら旅をしたいデジタルノマドにも大変人気の滞在先。
カフェやコワーキングスペースが多く、作業場所に困ることも少ないので、ノマドライフにオススメの国ですよ。
タイでデジタルノマド&コワーキングスペース FAQ
✅タイ入国後30日(29泊30日)以内の観光目的の滞在の場合、日本国籍者はビザなしで入国することができます。その場合、30日以内に出国する航空券等を所持している事、パスポートの残存期間は6ヶ月以上ある事が条件となります。旅先で元々の自分の仕事をするのは大丈夫ですが、観光目的のビザなので、タイでビジネスをする事はできません。
✅タイ料理は一般的に日本人の口には合うとされています。屋台など、安くて美味しいストリートフードが豊富でタイフード好きには天国でしょう。街ではファストフードや日本料理、西洋料理、なんでもあります。
✅BTSやMRTが安いですが、駅から遠い場合はタクシーやトゥクトゥク(バイクタクシー)に乗るのがオススメです。タクシーに乗るならぼったくられないよう、Grabなどの配車アプリを使いましょう。都市間の移動は長距離バスも使えます。
✅バンコク、チェンマイがオススメです。チェンマイはバンコクから車で1時間15分ほどかかりますが、景観が美しく落ち着いた雰囲気なので、ノマドワーカーに人気があります。また南国気分を味わいたい人はパンガン島、サムイ島やプーケットなどのビーチリゾート、その周辺の島もおすすめ。
✅立地や設備により異なりますが、1日利用のデイパスで300バーツ~500バーツ程度が一般的です。長期滞在する場合は、月毎のマンスリープランにするとお得です。