シャルガオ島は、その美しいビーチと透明な海、そしてサーフィンで知られています。島には世界的に有名なサーフィンポイントであるCloud 9 (クラウド9) があり、世界中から多くのサーファーが訪れます。
フィリピンのサーフィン天国、シャルガオ島
シャルガオ島 (シアルガオ等)は、フィリピンの南部に位置するミンダナオ地方の北東にある島で、フィリピン最大の島、ルソン島の東に位置しています。島の面積は約437 km²で、人口は約15万人です。
島の主要な町はGeneral Luna (ジェネラル・ルナ) ですが、島の北部や南部にもいくつかの町があります。島のインフラは発展途上ですが、ホテルなど観光施設は整備されています。島の周辺には無人島を含む多くの小島があり、ボートで訪れるアイランドホッピングが人気です。
シャルガオ島は、フィリピンの他の観光地と比べてまだよく知られていない島ですが、2018年に有名な旅行誌Conde Nast Travelerで「世界で一番美しい島」に選ばれ、その美しい自然とサーフスポットは世界中から注目を集めはじめています。
島には開放的なリゾートホテルやバンガローが数多くあり、レストランやカフェでは伝統的なフィリピン料理からウェルネス志向のおしゃれなベジタリアンフードまで楽しむことができます。近年、欧米からの旅行者や移住者が増え、バーやクラブ等のナイトライフも充実してきています。
とは言え、シャルガオ島はタイやバリのリゾート地と比べるとずっと素朴で、手つかずの自然が残っており、完全に観光地化されていないのが魅力でもあります。
シャルガオ島のサーフスポット 5選
シャルガオ島は世界的に有名なサーフィンスポットがある事で知られており、多くのサーファーが訪れます。
せっかくはるばるシャルガオ島までやってきたら、サーフィンに挑戦しましょう。シャルガオ島には多くのサーフショップがあり、個人レッスンをしてくれる現地インストラクターが大勢います。
以下に、シャルガオ島の代表的なサーフスポットを紹介します。
1. Cloud 9
Cloud 9は、シャルガオ島の数あるサーフスポットの中でも最も有名でな場所です。波の形状がバレルになっていることから、「世界一の右バレル」と呼ばれることもあります。
サーファー達がこの場所に訪れる理由は、その波の高さや形状、速さが卓越しているからです。Cloud 9の波は、ここで崩れる海底の地形と、遠洋から来る大波の影響によって生まれ、その美しさと迫力は見る者を魅了します。
毎年、シャルガオ島では「Siargao Cloud 9 Invitational」というサーフィン大会が開催されます。この大会には世界中からトップクラスのサーファーたちが競います。大会期間中は、島中が盛り上がり、多くの観光客が訪れます。
ただし、Cloud 9は上級者向けのサーフスポットとして知られており、初心者には危険が伴うことがあります。サーフィンをする際には、必ず専門のガイドやインストラクターに同行することをおすすめします。
2. Jacking Horse
Jacking Horseは、シャルガオ島のサーフスポットの中でも、Cloud 9に次いで人気がある場所の一つです。Cloud 9からも程近い場所にあり、初心者から楽しめるサーフスポットとして人気があります。
Jacking Horseの波は大きさや形状が比較的穏やかなので、サーフィンレッスンによく利用されています。また、波の形状が良く、連続して波乗りができることも人気の理由です。
Jacking Horseは、Cloud 9と同じようにサンゴ礁に囲まれた場所にあります。波の形成には、サンゴ礁の形状や遠洋からの風などが関係しています。このため、天候や風向きなどによって波の形状が変化することもあるため、訪れる前には事前に情報を確認しておくことがおすすめです。
Jacking Horse周辺には、サーフィンに必要なレンタル用品やレッスンを受けられるスクールもあります。初めてサーフィンをする人にも安心して楽しめるサーフスポットとして、多くの人に愛されています。
3. Quicksilver
Cloud 9のすぐ北側に位置するQuicksilverは、上級者サーファー向きのCloud 9に比べると波が穏やかで、インサイドは初心者、アウトサイドは中級者以上向きと言われています。
Quicksilver周辺には、多くのサーフショップやカフェがあります。またサーフィンをせずビーチでのんびり過ごしている人も多いです。
4. Rock Island
Rock Island (ロックアイランド)は、ジャッキングホースやクラウド9といった有名なスポットに比べて観光客の数は少ないものの、美しい景色とクリーンな波が楽しめる場所として知られています。
Rock Islandのサーフポイントまではボートを利用します。波の高さは、通常はヘッドハイサイズで、時にはダブルオーバーヘッドサイズにもなるため、中級者以上~上級者向けの場所となっています。
5. Stimpy’s
Stimpy’s(スティンピーズ)は、上記のRock Islandからすぐ北側にあるサーフィンスポットです。ジャッキングホースやクラウド9といった有名なサーフスポットに比べて、観光客の数が少なく、比較的静かな場所です。
スティンピーズの波は「グーフィー」と呼ばれ、左から右へ崩れていくのが特徴です。
観光客向けの施設やアクティビティが少ないため、自然の中でサーフィンに集中したい中級者~上級者にとってはおすすめのスポットです。
シャルガオ島のその他のサーフスポット
上に挙げたサーフスポット以外にも、シャルガオ島周辺には数多くのサーフスポットがあります。初心者も楽しめる「Giwan」、エキスパートならCloud 9のすぐ傍にある「Tuason Point」や、島の北側にある「Burgos」「Pacifico」といった上級者サーファー向けのポイントもあります。
サーフィン好きなら、1週間以上滞在して様々なスポットを回るのも良いでしょう。
シャルガオ島の観光スポット&アクティビティ
シャルガオ島には、サーフィンスポット以外にも、美しい自然や独自の文化が魅力的な観光スポットがたくさんあります。シャルガオ島周辺の無人島などを巡るアイランドホッピングもおすすめです。
Sugba Lagoon: 美しいエメラルドグリーンの湖で、シュノーケリングやカヤックが楽しめます。周辺には自然が豊かなマングローブ林が広がっています。
Naked Island: 砂浜が広がる無人島で、透き通った海水と真っ白な砂浜が美しいです。シュノーケリングやバーベキューも楽しめます。
Sohoton Cove: ボートで行くことができる洞窟で、神秘的な景観が広がります。ジャングルトレッキングやシュノーケリングも楽しめます。
Taktak Falls: 高さ20メートル、シャルガオ島で唯一の滝で、周囲には自然が豊かな森が広がっています。水の力強さや清涼感が楽しめます。
Mamon Island: 白い砂浜が広がる無人島で、シュノーケリングや釣りが楽しめます。ロマンチックな雰囲気が魅力的です。
Magpupungko Beach and Tidal Pools: 干潮時に現れる干潟には、大小さまざまな天然のプールがあります。その美しい青と透明度は一見の価値があります。
これらのスポット以外にも、シャルガオ島には多くの魅力的な観光スポットがあります。自然や文化を楽しむことができることで、多くの観光客から愛される島となっています。
シャルガオ島はノマドに適している?
インターネット環境や、物価、現地のノマドコミュニティなど、シャルガオ島でノマド生活をする上で気になる点を解説します。
シャルガオ島のインターネット環境 – シャルガオ島にStarlinkがやって来た!
フィリピンは大都市を除いて、インターネット接続環境がイマイチ。状況は少しずつ改善されつつありますが、アジアのノマドの聖地であるタイのチェンマイやバリのチャングーやウブドと比較すると、インフラはかなり劣ります。
シャルガオ島もこれまでは同様で、島が気に入り滞在したいノマドも、インターネット環境が大きなネックになっていました。
しかし、2023年2月末、シャルガオ島のインターネットに救世主が現れました!イーロン・マスク氏が創立したSpaceXが提供する衛星インターネットStarlinkがフィリピンでも利用できるようになったのです。
Starlinkのおかげで、シャルガオ島内のホテルや民泊、カフェ等で高速インターネットが使えるようになり、コワーキングスペースも充実してくるに違いありません。
バリバリ仕事をしたいデジタルノマドは、宿を予約する際にStarlinkの高速インターネットが利用できるかを確認しましょう。また2023年4月にはファイバーケーブルによるインターネット接続が可能になる予定です (2022年9月の発表による)。
2023年後半以降は、シャルガオ島にノマドが快適に滞在できるようになりそうです!
シャルガオ島で使えるSIMカード
Wi-Fiがあまり期待できないシャルガオ島では、SIMは必須です。おすすめは、Airaloなどの物理的にSIMカードを取り変えなくても良いeSIM。必要に応じてパッケージを選べるので、経済的です。
物理的なSIMカードは、フィリピンで使えるGlobeまたはSmartのSIMカードをマニラ空港で購入しておきましょう。必要に応じて、アプリからチャージできるので便利です。
SIMカードはフィリピン到着時に空港で購入する事をおすすめしますが、シャルガオ島ではジェネラルルナやダパで購入できます。
シャルガオ島の物価
デジタルノマドにとって、シャルガオ島での生活にどの位お金がかかるのかは気になるところです。
滞在や食事をする場所により価格は大きく変わるので一概に幾らとは言えませんが、物価が高いと言われるシャルガオ島でも日本と比較すると安価です。ローカルな食堂での1回の食事は300円~500円程度、洋食レストランであれば600円~1000円程度です。
ホテルやリゾート滞在は少々高くつきますが、短期滞在にはおすすめです。Airbnb等ではプール付きのおしゃれなヴィラを借りる事もできます。
ホステルはバックパッカーやサーファー達が多く賑やかで、色々な人達と出会えるメリットがあります。ドミトリーならば500円程度で泊まれるところもあります。
長期で滞在する場合は、現地で部屋を借りる事も可能です。家賃はシンプルな1ベットルームで3万円~6万円程度で見つける事ができるでしょう。
贅沢をしなければ、トータルで1ヵ月15万円もあればてシャルガオ島での暮らしを満喫できるでしょう。
シャルガオ島でノマドにおすすめのホテル&ゲストハウス
シャルガオ島では、外国からの旅行者が集まるジェネラル・ルナのエリアに滞在する事をおすすめします。
1. Lexias Hostel
Lexias Hostel & Workspace Siargaoは、シャルガオ島のジェネラル・ルナから内陸へ少し入った丘の上にある、トラベラーが集まるホステルです。地元のアートクラフトや家具で飾られた広々としたコリビングの個室やドミトリールームは、長期滞在を探しているノマドワーカーや旅行者に最適です。Cloud 9ビーチやダウンタウンまではスクーターで10分です。
Lexias Hostelはシャルガオで最初にリモートワーカー、デジタルノマドのためにワークスペースを設けた施設で、快適なインターネット環境が整った冷房完備の屋内コワーキングスペースがあります。
Lexias Hostelには、草屋根、低い竹製のソファやテーブル、リラックスした雰囲気の開放的なラウンジバーやプールもあります。認定インストラクターによるサーフィンレッスンやアイランドホッピングなどのツアーに参加する事もできます。
名称 | Lexias Hostel |
住所 | Siargao Island, Sitio pangpang, Tourism Rd, General Luna, 8419 Surigao del Norte, Philippines [地図] |
WEB | lexashostel.com |
2. Happiness Beach Resort Siargao
Happiness Beach Resortは、ジェネラル・ルナのビーチ沿いという抜群のローケーションにあるリゾートです。公共エリアのWi-Fiは無料です。
敷地にはプールやレストラン&バーがあり、夜にはライブミュージックを楽しんだり、パーティーが開かれる事もありナイトライフも充実しています。
名称 | Happiness Beach Resort |
住所 | Brgy, Tourism Rd, General Luna, 8419 Surigao del Norte, Philippines [地図] |
WEB | happinessphilippines.com |
3. Bravo Beach Resort
Bravo Beach Resortは、ジェネラル・ルナのビーチフロントという絶好ロケーションにあるリゾートです。4人部屋のドミトリーからテラス付の個室ヴィラ、3部屋を備える大型ヴィラと余談に合わせて部屋のバリエーションが豊富です。
インターネット環境が整ったカフェ・レストランがあり、パソコンを持ち込んでリモートワークも可能です。リゾートに滞在しているゲストは無料でWi-Fiを利用できます。
リゾート内には工芸品や服、アクセサリーなどのシップや、スケートボード用のリンクまであります。
名称 | Bravo Beach Resort |
住所 | Tourism Road, Barangay 5, General Luna, Surigao Del Norte, Philippines [地図] |
WEB | bravosiargao.com |
4. Baybayin Hub Siargao
Baybayin Hubはデジタルノマド向けに、リモートワークができるフィリピンのリゾート、ホテル、ホステルを最短1週間からディスカウント価格で提供しています。
リモートワークができるインターネット環境を備えた施設に特化しているので、デジタルノマドも安心して滞在ができます。
シャルガオ島のBaybayin Hubは、便利なジェネラル・ルナにあり、ドミトリーから、個室、2人部屋、4人まで滞在可能なグループ用の部屋があり、キッチンは共同です。
部屋はシンプルで料金も安いので、予算を抑えて1週間以上滞在したいノマドにおすすめです。
名称 | Baybayin Hub Siargao |
住所 | General Luna, Siargao Island |
WEB | baybayinhub.com |
5. The Living Room Siargao
The Living Room Siargaoはジェネラルルナのビーチから徒歩で10分程(1km)の静かな丘にあります。
アートがあちこちに飾られたスタイリッシュなブティックホテルでありながら、非常にアットホームな雰囲気を持っており、booking.comのレビューでは9.7と高評価を受けています。気になるWi-Fiも安定していて高速と評判です。
サーフィンばかりが注目されるシャルガオ島ですが、たまにはこんな緑に囲まれた静かでおしゃれな宿で過ごしてみるのもおすすめです。
6. Ilakai Hostel
予算が限られているけれど、快適にリモートワークできる宿に滞在したいという人は、Ilakai Hostelをチェックしてみましょう。ビーチ沿いではありませんが、Cloud 9 から徒歩10分の好立地にあります。
エアコンとトイレ・シャワー付きのデラックスルーム、より安価な共同トイレ・シャワーの個室、そして2段ベッドのドミトリールームがあります。
ハンモックが沢山つるされた共有スペースで無料Wi-Fiを利用できます。
名称 | Ilakai Hostel |
住所 | Siargao Island, Barangay Catangnan, Gen. Luna, Surigao City, 8419 Surigao del Norte, Philippines [地図] |
WEB | ilakaihostel.com |
シャルガオ島のコワーキングスペース&リモートワークできるカフェ
シャルガオ島でリモートワークに適したコワーキングスペース、そしてWi-Fi完備のおすすめカフェを紹介します。高速インターネットがやっと整備されつつあるシャルガオでは、インターネットが使える場所を数か所はおさえておくと良いでしょう。
1. Alterspace Coworking
2. Spotted Pig
3. Bake
4. Shaka
5. Bravo
6. Green Waves Cafe
日本からシャルガオ島へのアクセス方法
日本からシャルガオ島へのアクセス方法は、フィリピンの首都マニラかセブを経由する方法が一般的です。
マニラからシャルガオ島へ
マニラからシャルガオ島へは、フィリピン航空やセブパシフィック航空の直行便で2時間~2時間半程度です。フライトスケジュールは毎日数便あります。
セブ島からシャルガオ島
セブ島のマクタン空港からシャルガオ島へは、セブパシフィック航空とフィリピン航空が直行便を運行しています。フライト時間は約1時間で、1日に数便が出ています。ただし、シーズンによっては混雑することもあるため、早めの予約をおすすめします。
セブから、スリガオ(Surigao)を経由してシャルガオ島までフェリーで行く事もできます。所要時間は約15時間で、セブから毎日午後7時に便が出ています。スリガオには翌朝早く到着します。スリガオからシャルガオ島のダパまでは別のフェリーに乗り換え、1時間半程で着きます。
シャルガオ空港からトラベラーが集まるジェネラル・ルナへ
シャルガオ空港から、トラベラーが集まる島の東側、ジェネラル・ルナ (General Luna)エリアまでは車で40分~50分程度です。
海沿いの「ツーリズム・ロード」と呼ばれる通りにはたくさんのゲストハウスやブティックリゾートがあります。
近年サーフィンが主な目的で多くの欧米のトラベラーがシャルガオ島を訪れるようになり、お洒落なカフェやレストラン、バーも増えています。
シャルガオ島は、こんなノマドにおすすめ
シャルガオ島がおすすめなのは、まずはサーフィン好きのノマド。サーフィンスポットがたくさんあるだけでなく、シャルガオ島の波を求めてサーファーが集まっているため、独自の雰囲気があります。リモートワークしながら長期滞在できるサーファーは、きっとこの島に長く居付く事になるでしょう。
もちろんサーフィンをしなくても、常夏の気候、安価な物価、ゆったりと流れる時間、現地の人々の気さくさと明るさ、狙わなくてもインスタ映えしてしまう美しいビーチと自然、といったエンドレスな魅力がシャルガオ島にはあります。
デジタルノマドにとってネックとなっていたインターネット環境も、Starlinkの衛星インターネト導入で大幅に改善され、シャルガオ島が次のデジタルノマドの聖地となる事は間違いありません!荷物をまとめて、シャルガオ島でノマド生活を満喫しよう!