マニラって意外といいかも?
初めてマニラに降り立ったとき、正直言って「渋滞がすごい」「暑い」「ごちゃごちゃしてる」くらいのイメージしかありませんでした。実際、その通りの面もあります。でも、まさかこんなにも面白い街だったとは思いませんでした。
雑多な路地の先におしゃれなルーフトップバーがあったり、スペイン統治時代の古い石壁の中にスタイリッシュなコワーキングスペースがあったり。ストリートフードだって、バンコクに負けないくらい魅力的です(いや、ちょっとだけ負けるかも…?笑)。
私は、ここリモートワークをしながら2年ほどアジアを中心に色々な国を訪れてきました。フィリピンはシャルガオとエルニドが目的地で、マニラは立ち寄るだけのつもりでしたが、気づけば1か月近くも滞在してしまいました。
この記事では、マニラを訪れるすべての人に向けて、実際に体験して「これはおすすめできる!」と思った20の観光地や体験を紹介します。観光で来た人も、バックパッカーも、グルメ好きも、ノマド仲間も、短期滞在でも長期でも、マニラをもっと楽しむヒントになれば嬉しいです。
マニラってどこ?
マニラはフィリピンの首都で、フィリピンの北部にある大きな島、ルソン島の中西部にあります。マニラ市自体は190万人ほどの都市ですが、マニラ市周辺の市も含むメトロ・マニラ(マニラ首都圏)は人口1400万人を超える大都市です。
日本からマニラへは羽田空港、成田空港、関西国際空港、福岡空港などから直行便が飛んでいて、所要時間は4~5時間ほどです。
マニラでやるべきこと:街のハイライトを厳選して紹介
マニラが初めての人は、最初はちょっと圧倒されるかもしれません。でも少し時間をかけてみると、歴史的な建物から地元グルメ、心地よいカフェやアート空間まで、実は見どころがたくさんあるんです。
ここでは、観光の定番からちょっとユニークな体験まで、私が実際に訪れて「これはよかった!」と感じたスポットを厳選してご紹介します。
1. イントラムロス:石畳の街に残る歴史の面影

イントラムロス(Intramuros)は、マニラ最古の地区であり、スペイン統治時代の雰囲気が色濃く残るエリア。石畳の通りや古い教会、静かな広場などが、にぎやかな市内とはまったく異なる落ち着いた空気を醸し出しています。歴史好き、カップル、写真を撮りたい人にぴったりのスポットです。
見どころ
- サンチャゴ要塞:1500年代に建てられた要塞。敷地内の博物館では、フィリピン独立運動や英雄ホセ・リサールに関する展示が見られます。
- サン・アグスティン教会:国内最古の石造教会。併設の博物館には宗教画やアンティークの聖具が展示されています。
- バンブーバイク(Bambike)ツアー:環境に優しい竹製自転車でのガイド付きツアーも人気です。
旅のヒント
- 午前中または夕方の涼しい時間帯に訪れるのがおすすめ。
- 石畳の道を歩くので、通気性の良い服と歩きやすい靴を。
フィリピン国立博物館:アートと物語が出会う場所

美術、文化人類学、自然史の3つの巨大な博物館が集まったエリア。すべて入館無料で、フィリピンの歴史や文化を深く知ることができます。リサール公園のすぐ近くにあり、雨の日の観光にもぴったりです。
見どころ
- フアン・ルナの「スピリアリウム」:国立美術館に展示されているフィリピン美術の象徴的作品。
- 自然史博物館のアトリウム:DNAの螺旋構造をモチーフにした建物は、インスタ映えスポットとしても人気。
- 文化人類学博物館:先住民族の暮らしや、植民地化以前の文化について学べます。
旅のヒント
- 3つすべてをじっくり見るなら、3〜4時間は確保しておくと◎。
- 入場無料ですが、寄付も歓迎されています。
- 天候が悪い日や、のんびり過ごしたい午後におすすめです。
2. マニラ・ベイウォーク:夕日とストリートの風景

マニラ湾に沈む夕日は、アジアでも屈指の美しさと言われています。海沿いの遊歩道「ベイウォーク」は、その夕焼けを眺めながらのんびり散歩するのにぴったりの場所です。
見どころ
- ローカルミュージシャンの演奏やストリートパフォーマンス
- 白砂が敷かれた「ドロマイト・ビーチ」:話題性はあるものの、写真映えは◎
- 夕日に照らされる貨物船のシルエット
ローカルからのアドバイス
- 午後5時30分〜6時30分ごろ、サンセットタイムがベスト。
- 蚊よけスプレーを持参すると安心。
- 日が暮れた後は治安に注意し、人気のある場所にとどまりましょう。
3. リサール公園(別名ルネタ公園):フィリピンの誇りの象徴
単なる公園ではなく、フィリピンの独立と誇りを象徴する場所。週末には地元の人々がピクニックをしたり、ダンスやヨガを楽しんだりと、活気あふれる空間になります。
見どころ
- リサール記念碑:24時間体制で儀仗兵が守る、国の象徴的モニュメント。
- 夜の音楽噴水ショー
- 野外劇場での週末パフォーマンス
アドバイス:日曜に訪れると、地元の人たちの文化に触れられる無料イベントやパフォーマンスに遭遇するかも。
4. ピント・アート・ミュージアム:丘の上の現代アート空間

緑豊かな丘の上にある、美しい地中海風の建物に広がる現代フィリピンアートの世界。アートと自然が調和した癒しの空間で、静かな時間を過ごせます。
見どころ
- 白壁のヴィラに飾られた大型モダンアート
- ガーデンに点在する屋外彫刻
- 絶景を眺めながら食事ができる「カフェ・リサール」
アクセス方法
- 場所:アンティポロ(マニラから車で30〜60分)
- Grabなどのライドシェアアプリ、またはCubaoバスターミナルから出るバンで。
5. ビノンドで食べ歩き:世界最古の中華街を探訪

ビノンドはフィリピンと中国の食文化が交わるグルメの宝庫。世界で最も古いチャイナタウンです。歴史あるストリートを歩きながら、ローカルに愛される名店を巡れます。
おすすめメニュー
- Sincerity Restaurant:名物のフライドチキンはサクサクジューシー。
- Dong Bei Dumplings:注文ごとに包まれる手作り餃子。
- Wai Ying:コスパ抜群の点心天国。
旅のヒント
- 明るい時間帯の訪問が安全。
- 自分で食べ歩くのもよし、ツアーに参加するのもおすすめ。
7. ボニファシオ・ハイストリート(BGC):都会的なマニラを歩く

ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)の中心にある、オープンエアの歩行者天国。おしゃれなショップ、アート作品、カフェ、スタートアップオフィスなどが並び、都会的なマニラを体験できます。
こんな人におすすめ
- 犬の散歩やのんびり散策が好きな人
- おしゃれなカフェやレストランを楽しみたい人
- ちょっと高級なショッピングをしたい人
8. サン・アグスティン教会:精神性と美の融合

世界遺産にも登録された、1607年に建てられたというフィリピン最古の教会。何世紀にもわたる地震や戦争を乗り越え、今も静かに佇む歴史の証人です。
- 見どころ:宗教美術や聖具を展示するミュージアムが併設
- ベストな訪問時間:平日の夕方。人も少なく、静かな雰囲気を堪能できます。
9. マニラのコワーキングスペース:働く×つながる場所
おすすめスポット
- KMC Solutions:複数拠点あり、ネット高速、ネットワーキングにも最適
- Weremote:くつろげる雰囲気、フリーコーヒーあり
- Clock In:立地よし、日帰り利用もしやすい
ノマド情報
- Wi-Fi速度:70〜200Mbpsと安定
- デイパス料金:500〜900ペソ
- ローカルと外国人のバランスがよく、Zoom通話も快適
アドバイス:Google MapsやCoworker.com で評価やレビューを事前チェックすると安心。
10. カフェでの作業も快適:マニラのコーヒー&Wi-Fi文化
高速Wi-Fiと快適な空間がそろったカフェが多く、仕事に集中したいノマドにも、のんびりコーヒーを楽しみたい旅行者にもおすすめ。
おすすめカフェ
- Toby’s Estate(サルセドビレッジ、マカティ):広々とした明るい空間
- Commune Café + Bar(ポブラシオン、マカティ):オープンマイクもあるクリエイティブ空間
- Caravan Black(BGC):モダンな内装&安定した回線
- Habitual Coffee(オルティガス&BGC):エアロプレスが得意なミニマル系
- The Curator(レガスピビレッジ):昼はカフェ、夜は隠れ家バーの2面性が魅力
ノマドの基本情報
- Wi-Fi速度:30〜100Mbps程度
- 電源:多くのカフェにあり(席数は限られるので早めに)
- ドリンク価格:150〜250ペソ(約3〜5ドル)
- 滞在マナー:2時間ごとに1オーダーが目安
ノマド向けヒント:平日はマカティやBGCのカフェが空いていておすすめ。バリスタも英語が話せるので、混雑時間の相談も気軽にできます。
11. ポブラシオンの夜:ルーフトップとインディーバーの宝庫
マカティのビジネス街がマニラの表の顔なら、ポブラシオンはそのアートで自由な裏の顔。かつては歓楽街だったこのエリアは、今やインディーバー、ルーフトップバー、スピークイージー(隠れ家バー)などが並ぶナイトスポットに生まれ変わっています。
注目スポット
- Agimat Foraging Bar:フィリピン産の野草を使った個性的なカクテルが楽しめる。
- Run Rabbit Run:隠れ家的カクテルバー。落ち着いた大人の雰囲気。
- Z Hostel Rooftop:バックパッカーに人気のルーフトップバー。サンセットタイムはDJや交流の場に。
- Dr. Wine:バルコニー席が心地よいワインバー。外国人にも人気。
気になるポイント
- 客層はクリエイター系ローカルから外国人旅行者まで多様。
- 安全面:夜はメインストリートを歩くようにし、帰りはGrab(配車アプリ)を利用。
- 価格帯:カクテルは250〜500ペソ程度。ハッピーアワーも充実。
- ドレスコード:カジュアルスマート推奨。ビーチサンダルは避けましょう。
ノマド向けヒント:週末のZ Hostelの屋上は、リモートワーカーやスタートアップ関係者と自然に出会える場所としておすすめ。
12. パシッグ川フェリーで街を眺める

パシッグ川フェリーは、渋滞知らずでマニラ市内を移動できる穴場の交通手段。ジープニーやMRTよりも景色がよく、ちょっとしたクルーズ気分も味わえます。
ポイント
- 全12駅が川沿いに点在。
- 主要停留所:エスコルタ(オールドマニラ)、グアダルーペ(マカティ)、ロートン(イントラムロス近く)
- 所要時間:主要区間で約25〜45分
基本情報
- 料金:距離により20〜50ペソ程度
- 運行時間:月〜土曜、午前6:00〜午後6:30
- 設備は質素ながら、地元の日常を感じられる魅力あり
旅のヒント
- 屋外デッキに座ると景色も風も楽しめておすすめ。
- 扇子や帽子があると快適に過ごせます。
13. フィリピン文化センター(CCP):芸術と文化の殿堂
舞台芸術、映画、クラシック音楽など、幅広いジャンルの公演が行われる国の代表的文化施設。伝統と現代が融合したフィリピン文化に触れる絶好の場です。
主な見どころ
- バレエ・フィリピナスやフィリピン・フィルハーモニー管弦楽団の公演
- インディー映画祭「シネマラヤ」
- ギャラリーでのアート展示
情報メモ
- チケット価格:300〜1,500ペソ(公演による)
- 言語:英語またはタガログ語(字幕付きもあり)
- 最新イベントは公式サイトで確認可能
アドバイス:近くのハーバースクエアでサンセットディナーとセットで訪れると充実感アップ。
14. タガイタイへの日帰り旅:火山と涼風の絶景スポット

マニラからわずか2時間で、涼しい気候と絶景が楽しめるリゾート地。カップルやグルメ好き、自然派にぴったりの小旅行先です。
楽しみ方
- タール火山を望む「ピープルズパーク」や「スターバックス Twin Lakes」
- 人気レストラン「バライ・ダコ」「ブレックファスト・アット・アントニオズ」で絶景ランチ
- 家族連れには遊園地「スカイランチ」や「パズル・マンション」もおすすめ
行き方
- ブエンディア駅やPITXからバスまたはバンで約2時間
- 友人同士ならGrabで車を借りて行くのが早くて便利
気候のポイント:6月〜10月の雨季は早朝や夜、肌寒いこともあるので、軽い羽織物があると安心。
15. フィリピンのストリートフードに挑戦
マニラに来たなら一度は体験したいのがローカルのストリートフード。驚きと美味しさの連続です。
定番メニュー
- バロット:孵化直前のアヒルの卵。塩と酢で食べるのが通。
- イサウ:鶏や豚の腸を串焼きにした香ばしい一品。
- クエッククエック:オレンジ色の衣で揚げたうずらの卵。
- タホ:温かい豆腐に黒蜜とサゴ(タピオカ)をかけた甘いスイーツ。
おすすめスポット
- UPディリマン構内
- キアポ地区
- マカティやポブラシオンの裏通り
安全に楽しむコツ:回転の早い屋台を選びましょう!地元の人におすすめ店を聞くのが確実
16. アヤラ博物館:歴史と革新が出会うミュージアム

マカティにあるこの近代的な博物館は、リニューアルを経てさらに魅力アップ。フィリピンの歴史や文化、現代アートを体験的に学べる工夫が満載です。
見どころ
- 黄金の遺産(Gold of Ancestors)展:1000年以上前の金製品を展示。
- ジオラマ体験:フィリピン史を60の場面で再現した精巧な模型展示。
- デジタル展示やアートインスタレーションも充実。
ビジター情報
- 入館料:約650ペソ(約11ドル)
- 営業日:火〜日曜(月曜休館)
- グリーンベルトモールの隣に位置
アドバイス:見学後は、近くの「ミルキーウェイカフェ」や「セントロ1771」でランチを楽しむのもおすすめ。
17. ルーフトップダイニング:夜景と食事の極上体験
マニラの喧騒を忘れて、風を感じながら過ごせるルーフトップレストラン。都会の夜景とともにいただく料理は格別です。
おすすめスポット
- スカイデッキ@ザ・ベイリーフ(イントラムロス):夕陽と街明かりが絶景。
- ペントハウス8747(マカティ):ギャツビー風のラグジュアリー空間。
- アンチドート@アイムホテル:クラゲが泳ぐバーで非日常感たっぷりのカクテルを。
旅のヒント
- 週末は混み合うので、事前予約がおすすめ。
- 価格帯:料理1皿400〜1500ペソ程度。
- スマートカジュアルな服装で出かけましょう。
- ゴールデンアワー(夕暮れ時)に訪れると、雰囲気も写真映えも抜群です。
18. グリーンヒルズ&ディビソリア:ローカル感満載のショッピング天国

お土産やガジェット、ファッションアイテムをお得にゲットしたいなら、この2つのマーケットは外せません。
買えるもの
- グリーンヒルズ:携帯アクセサリー、ノーブランド家電、真珠など。
- ディビソリア:洋服、布、玩具、バッグなどが問屋価格で手に入ります。
買い物のコツ
- 値段交渉は必須!まずは60%くらいの価格で提案してみて。
- 現金払い推奨。スリ対策も忘れずに。
- 朝早く訪れると、人も少なく買い物しやすい。
19. スパ体験:ヒロットで心と体をリセット
「ヒロット」は伝統的なフィリピン式マッサージで、深部までしっかりとほぐしてくれる癒しの技術。旅行疲れや仕事疲れを癒すのにぴったりです。
おすすめスパ
- The Spa(BGC、グリーンベルト):高級感あり、清潔で安心。
- Mont Albo:本格的なヒロットをリーズナブルに体験。
- Nuat Thai:中価格帯で安定した品質。
- I’m Onsen Spa:日本式温泉も楽しめる大型スパ。
基本情報
- ヒロットには温かいココナッツオイルやバナナの葉を使う施術も。
- 価格帯:350〜1500ペソ程度。
- チップの目安:50〜150ペソ程度
アドバイス:雨季の週末は混雑しがち。事前予約して行きましょう。
20. SMモール・オブ・アジア(MOA):買い物も遊びも全部ここで
世界最大級のショッピングモールのひとつ。マニラ湾沿いに位置し、買い物・食事・遊園地・アイススケートまで一度に楽しめる複合施設です。
楽しみ方
- 4棟にわたる巨大モール内でのショッピング
- 海沿いの「MOAシーサイドストリップ」での食事や夕景
- 週末のライトショー&花火
- 「MOAアイ(大観覧車)」で湾岸の絶景を一望
- シーサイドの遊園地や屋内スケートリンクも人気
観光客にうれしいポイント
地元の人と観光客が自然に混じり合うこの場所は、現代フィリピンの「暮らし」を感じられるスポット。空港に近いため、出発前の立ち寄りにも便利です。
アドバイス:午後遅めに訪れて、日中は屋内でショッピング、夕方は外でサンセット&ディナーという流れがおすすめです。
マニラ観光をもっと楽しむために:旅のスタイル別おすすめ体験
マニラをひと通り楽しんだら、次はもう一歩踏み込んだ体験をしてみませんか?ここから紹介するのは、旅のスタイルに合わせて楽しめる“プラスα”のアイデア。グルメ旅、家族旅行、節約派、ノマド滞在、どんなスタイルにもぴったりのヒントが詰まっています。
地元の人から得たリアルな情報や、筆者自身の体験を元にしたおすすめをご紹介します。
モデルプラン:限られた時間でもマニラをしっかり満喫
初めての人向け:3日間モデルコース
週末を使った短期旅行でも、マニラのエッセンスをぎゅっと詰め込めるプランです。文化、グルメ、観光がバランスよく楽しめる構成にしています。
1日目:イントラムロスを徒歩で散策 → リサール公園でひと休み → マニラ湾でサンセット鑑賞
2日目:日帰りでタガイタイへ。火山の絶景を楽しみながら、自然の中でリフレッシュ。
3日目:世界最古のチャイナタウン・ビノンドで食べ歩き → 国立博物館で歴史とアートに触れる → BGCでルーフトップディナー
さらに時間があれば、マニラのショッピングモールへ行くのもおすすめ。
じっくり派向け:7日間モデルコース
1週間あれば、観光だけでなく現地の暮らしにも少しずつ触れられます。マニラのペースに馴染みながら、深く楽しみましょう。
1〜2日目:イントラムロス、国立博物館、文化センターなど歴史と芸術を満喫
3日目:グリーンヒルズやディビソリアでショッピング、午後はスパで癒しタイム
4日目:タガイタイまたはアンティポロで自然とアートに触れる小旅行
5日目:BGCやマカティのカフェ・コワーキングスペースでのんびり仕事&休息6日目:ポブラシオンで夜遊び。ローカルバーをはしごしながら
宿泊エリア別ガイド:どこに泊まるのが正解?
マニラはエリアによって雰囲気も利便性も大きく異なります。どこに泊まるかで、旅の印象はかなり変わるもの。自分の旅の目的やライフスタイルに合わせて、ぴったりのエリアを選びましょう。
バックパッカーに人気:ポブラシオン
安宿、ホステル、バーが集まり、ナイトライフも充実。ちょっとアンダーグラウンドな雰囲気が好きな人にぴったり。外国人旅行者も多く、交流のチャンスも豊富。
ノマド滞在に最適:マカティ & BGC
安定したWi-Fi、おしゃれなカフェ、コワーキングスペース、スーパーや飲食店も豊富で快適。短期から中期滞在の拠点におすすめ。
ファミリー向け:オルティガス & ニューマニラ
大型ショッピングモール、落ち着いた住宅街、遊び場やレストランも豊富。治安も比較的良く、夜も静かに過ごせます。
歴史を感じたい派に:イントラムロス周辺
観光名所が徒歩圏内に集まり、コロニアルな雰囲気が漂うエリア。街歩きや写真好きにはたまらない環境です。
節約旅行のヒント:コスパ良く楽しむマニラ滞在術
物価が安めなマニラは、工夫次第で驚くほどリーズナブルに旅ができます。ここでは現地に住んでいるからこそわかる、節約のコツをいくつかご紹介します。
- 交通はLRTかジープニーを活用:たった数ペソで市内を移動可能。
- 食事は“カリンデリア”で:ローカルの食堂で、お腹いっぱい食べても100ペソ以下なんてことも。
- 無料の観光を活用:イントラムロス周辺の街歩きや、博物館の割引デー、無料のパフォーマンスイベントも狙い目です。
- キッチン付きのコリビング施設に滞在:自炊すれば、外食の出費を大きくカット可能。長期滞在者には特におすすめです。マニラはエリアによって雰囲気も利便性も大きく異なります。どこに泊まるかで、旅の印象はかなり変わるもの。自分の旅の目的やライフスタイルに合わせて、ぴったりのエリアを選びましょう。
ユニークな体験:マニラの“ちょっと変わった”楽しみ方
ガイドブックに載っていないような体験を通して、マニラの意外な魅力に触れてみましょう。アート、カルチャー、ローカルな遊び心など、他では味わえない発見が待っています。
- Art in Island:巨大な3Dアートで遊べる体験型美術館。ユニークな写真がたくさん撮れるので、SNS好きにもぴったり。
- エスコルタ地区のアートスペースやレトロアーケード:昔のマニラを感じさせる建物に、若いクリエイターたちのアトリエやショップが入居。オールドマニラの“クール”を再発見。
- イントラムロスでの馬車体験(カレッサライド):歴史地区をゆったり巡る、映画のワンシーンのような時間。
- オープンマイクやインディー系ライブ:ローカルの才能に出会える夜。ポブラシオンなどのバーで開催されることが多いです。
デジタルノマドのためのマニラガイド:快適&コスパ重視
マニラは高速インターネット、手ごろな生活費、増え続けるリモートワーカーコミュニティなど、ノマドにとって魅力的な要素が詰まった都市です。特に以下のような点がポイントになります。
- コワーキングスペース:「Weremote」や「Clock In」など、Wi-Fi速度も安定していて設備も整っています。
- 通信環境:SIMカードは空港やモールで簡単に購入でき、データプランも豊富&安価。
- コミュニティ:Facebookグループなどを通じて、ノマド同士の交流も活発です。
- 生活コストの目安:月45,000〜85,000ペソで、外国人の平均的な生活が可能(家賃・食費・通信費込み)。
物価の安さを活かしつつ、都市の利便性も享受できるマニラは、アジア圏でのノマド拠点として十分におすすめできます。ガイドブックに載っていないような体験を通して、マニラの意外な魅力に触れてみましょう。アート、カルチャー、ローカルな遊び心など、他では味わえない発見が待っています。
家族で楽しめるマニラ:子どもも大人も大満足!
マニラは実は、ファミリーでも楽しめる観光スポットがけっこうあります。子どもが楽しめる遊び場だけでなく、大人も一緒に学び・遊べるスポットがそろっています。雨の日でもOKな室内施設も豊富で、家族でのんびり過ごしたいときにもぴったりです。
おすすめスポット
- マニラ・オーシャンパーク:水族館とテーマパークが融合した施設。海の生き物とのふれあいやショーが人気です。
- マインド・ミュージアム(BGC):体験型のサイエンスミュージアム。科学に触れながら、遊び感覚で学べます。
- ドリームプレイ(ドリームワークス):アニメの世界を再現した室内型のテーマ施設。雨の日にも安心して遊べます。
ボニファシオ・ハイストリート:ベビーカーも通りやすい歩行者専用エリアで、週末には子ども向けイベントも開催されます。
週末に行けるマニラ近郊の小旅行先:自然と癒しのリフレッシュ旅
マニラの都市の喧騒を少し離れて、週末だけで気軽に行ける自然やアクティビティ満載の小旅行先をご紹介します。海が見たい人にも、山やアートに癒されたい人にもぴったりの場所がそろっています。
- スービック(Subic):家族旅行におすすめ。野生動物サファリ、リゾートビーチ、そして子ども向けアクティビティも充実しています。
- ザンバレス(Zambales):サーファーに人気のエリアで、アイランドホッピングやビーチキャンプが楽しめます。バックパッカー向けの宿も多数。
- バタンガス(Batangas):サンゴ礁が美しい海やダイブリゾート、歴史ある街並みが魅力。ダイビング初心者にもやさしい環境です。
- アンティポロ(Antipolo):アート好きや自然派におすすめ。ピント・アート・ミュージアムや山のカフェ、美しいガーデンでのんびり過ごせます。
ちょっと疲れたら、モールの中にあるキッズエリアで遊ばせつつ、大人は近くのカフェで休憩するのもおすすめの過ごし方です。
グルメ好きのためのマニラ案内:フィリピンの味、マニラの個性
食を通して文化を知る——それを体現できるのがマニラ。地元の定番料理から、モダンに進化したフィリピン料理、ベジタリアン・ヴィーガン向け、豪華ビュッフェまで、多彩な味が楽しめます。
まずはこれを!ローカル定番料理
- アドボ:醤油と酢で煮込んだ肉料理。ご飯との相性抜群。
- シニガン:酸味のあるスープで、暑い日にぴったり。
- レチョン:丸焼き豚の皮はパリパリ、中はジューシー。特別な日に食べたいごちそう。
モダンフィリピンを味わう
- Locavore:伝統料理を創作アレンジ。地元食材を使ったオシャレな一皿が楽しめます。
- Manam:クラシック&ツイスト両方のメニューが揃う、フィリピン料理初心者にもおすすめ。
ヴィーガン・ベジタリアンも安心
- Cosmic(ポブラシオン):フィリピン料理を植物性で再現。味もボリュームも満足度◎。
- Green Bar(レガスピ):健康志向の朝食やサンドイッチが人気。
食べ放題好きならここ!
- Spiral(ソフィテル):高級ホテルの国際ビュッフェ。各国料理が勢ぞろい。
- Vikings:多店舗展開の大型ビュッフェ。フィリピン人にも大人気。
インスタ映えスポット:写真で切り取るマニラの魅力
マニラには、旅の思い出を彩るフォトジェニックな場所がたくさんあります。SNSに投稿したくなるような、ビジュアル映えするスポットをいくつかご紹介します。
- ヴェニス・グランド・キャナル・モール:ヨーロッパの雰囲気漂う人工運河とカラフルな建物が特徴。ゴンドラに乗って、まるでベネチアにいるかのような気分に。
- イントラムロス:歴史ある石造りの建物や教会、石畳の路地が絵になります。レトロでドラマチックな1枚を狙うならここ。
- BGCのストリートアート:近代的な高層ビルの合間に描かれた巨大な壁画やアート作品が多数。ポップで現代的な写真が撮れます。
- ピント・アート・ミュージアム:白壁の建物と緑が美しいコントラストを生むアート空間。屋外彫刻やユニークな展示も多く、どこを切り取っても絵になります。
- サン・アグスティン教会とマニラ大聖堂:荘厳なゴシック建築が映えるスポット。ドレスアップして訪れたくなるクラシカルな雰囲気です。
旅の記録はもちろん、SNSでシェアしたいという方は、光の時間帯(ゴールデンアワー)や背景に注意して撮影してみてください。
まとめ:マニラ観光の予想外の魅力
このガイドでは、観光地としてのマニラだけでなく、その文化、暮らし、食、そして人々の息遣いを感じる旅のヒントをお届けしました。
マニラは最初の印象こそ強烈かもしれません。でも少しだけ時間をかけて付き合ってみると、実に多面的で、奥行きのある街だと気づくはず。何世紀も前の教会のすぐ近くに最新のコワーキングスペースがあり、ジープニーのエンジン音の中にミシュラン級のストリートフードがひそんでいる。そんな“混沌と魅力”が共存する都市、それがマニラです。
私自身、リモートワーカーとしてこの街にしばらく滞在し、安定したインターネット環境、刺激的な仲間との出会い、そして週末ごとに楽しめる小さな冒険のおかげで、日々豊かに過ごすことができました。3日間でも、1ヶ月のノマド滞在でも、自分のスタイルに合わせてマニラを味わうことができるはずです。