海外を旅しながら自由に働く「海外ノマド」ライフ。SNSやYouTubeで憧れたことがある人も多いのでは? 実はこのライフスタイル、思っているよりもずっと現実的なんです。
この記事では、これから海外ノマドを始めたい人に向けて、よくある疑問や不安をまるっと解消!行き先の選び方から仕事のこと、お金のことまで、分かりやすく解説します。海外でデジタルノマド生活を目指している人にとって、今何を準備すべきかのヒントになれば幸いです。
海外ノマドってどんな生活?

ノマドとは、拠点を構えず好きな場所で仕事をする人たちの事。多くの仕事がパソコンひとつでできるようになり、海のそばでも、山のカフェでも、ネット環境があれば世界中どこでも働ける時代になりました。ノマド達は、その意味の通り「遊牧民」のように、様々な場所を仕事を続けながら旅をしています。
日本では若者が海外旅行へあまり行かなくなったなどと言われていますが、ここ数年、海外のデジタルノマドのイベントに参加する日本人ノマドも増えています!
ノマドはバックパッカーのように各地を短期間で転々とするのではなく、ひとつの国に1か月~3か月程度など長く滞在するします。毎日仕事をしながら、暮らすように旅をし、地元のコミュニティや文化と深いつながりを築けるのが海外ノマドライフの魅力です。
海外ノマドを自国に招き入れるためのデジタルノマドビザや、コワーキングスペースの整備、海外ノマド向けのホステルやコリビング、ノマド向けのイベントやグループ旅行サービスが世界各地で充実してきており、海外ノマド・ムーブメントを促進させています。
ノマドに人気の海外都市はここ!
海外ノマドとして世界各国を訪れたいけれど、はじめの一歩としてどの国に行ったらいいか迷う人は多いでしょう。まずは、世界中のノマドが集まる「人気の拠点」を紹介します。
アジア
初めて海外でノマド生活するなら、地理的にも近いアジアがおすすめ。
- チェンマイ(タイ):ノマドに超人気の都市で、コワーキングスペースやコリビングも多く、海外ノマドのスタート地点として最もおすすめ。穏やかな雰囲気で長期滞在にも◎。
- パンガン島(タイ):ビーチ好きに人気の楽園。フルムーンパーティーで有名だが、ヨガや瞑想など、ウェルネスリトリートの滞在地としても有名。スローライフと仕事を両立できる。
- バリ(インドネシア):おしゃれなコワーキングとヴィラが揃う南国。チェンマイと並んでアジアのデジタルノマドの2大聖地と呼ばれる。
- ダナン(ベトナム): 海と都市のバランスが絶妙。物価も安く、いま急速に注目されている新しいノマドスポット。
- ソウル(韓国):日本から近く、都市としての快適さも抜群。食事も美味しく人気急上昇中。
ヨーロッパ
デジタルノマドが多いヨーロッパ。その中でも人気の都市をピックアップしました。物価が高くて冬が寒い地域の人が、温かく生活しやすい地域でリモートワークするのがヨーロピアンノマドの定番のようです。
- リスボン(ポルトガル):気候が良く、英語も通じやすい。ヨーロッパの中では物価が比較的安く、滞在しやすい。明るく緩い雰囲気が欧米人ノマドに人気。
- トビリシ(ジョージア):物価の安さと美味しいワインで人気上昇中。1年間ビザ不要で滞在可能。
- バンスコ(ブルガリア):世界最大のノマドイベント「Bansko Nomad Fest」が開催される町。冬はスキーリゾートとして有名だが、夏もハイキングなど自然が楽しめる。
- マデイラ(ポルトガル):大西洋に浮かぶマデイラ島は、デジタルノマド誘致の取り組みに積極的で、コワーキングスペースやノマドコミュニティなど、受け入れ態勢が整っている。
中南米
中南米は、温暖な気候、ビーチなどの自然の美しさやラテン文化、生活しやすい物価を求めてノマドが集まる街はたくさんあります。日本からは地理的にも文化的にも遠いので、海外ノマド生活に少し慣れてからチャレンジするのがおすすめ。
- メデジン(コロンビア): 温暖な気候とコワーキングの充実。クリエイティブな雰囲気も◎
- ブエノスアイレス(アルゼンチン):文化・アート・カフェ好きに刺さる都市。欧州的な雰囲気が魅力。
- メキシコ(メキシコシティ、プラヤ・デル・カルメンなど):明るくエネルギッシュなメキシコ。美しいビーチリゾート地も多い。
- コスタリカ:自然の中でのんびり働きたい人にピッタリ。サーフィンやエコツーリズムも楽しめる。
海外ノマドに必要なスキル

海外ノマド生活を成功させるには、ある程度のスキルが必要です。どんなスキルが必要なのか説明します。
リモートワークで稼ぐスキル
デジタルノマドをするために必要なスキルは、「パソコンを使ってお金を稼ぐスキル」です。例えばIT関係のエンジニアやデザイナー、ライターや翻訳、FXや株のトレーダーなど、フリーランスの仕事がノマドには向いています。どれも稼ぐには経験や勉強が必要ですが、特別な資格が無くても始めることができる仕事も多くあります。
英語力
海外ノマドとして生活をする上で必要になるのはやはり「語学力」。宿や交通手段、コワーキングスペースの手配などを困らずにできるだけの語学力は必要です。長期であちこち旅をしていると色々な事が起こるもの。何かトラブルがあった場合にも対処、交渉できたり、トラベラーやデジタルノマドが集まるコミュニティにも積極的に参加できるだけのコミュニケーション力がある事が望ましいです。
自己コントロール力
海外ノマド生活では、誰も「今日のタスクやった?」なんて聞いてくれません。自由な環境だからこそ、自分でスケジュールを立て、きちんと仕事をこなす「自己コントロール」がとても大切です。
朝からビーチでのんびりしたくなる日もありますが、やるべきことを後回しにすると、信用も収入も失ってしまうことも…。オンとオフの切り替えを自分でできる力が、ノマドライフを長く続ける鍵になります。
気になる海外ノマドのお金事情

海外ノマドはやはり「旅」なので、もしもの時のためにもお金は余分に持っていくほうが安心です。基本的にはデジタルノマドとしての仕事から得られる収入で生活していくことになります。「貯金を切り崩しながら生活する」従来の旅人や、海外移住者との大きな違いはここですね。
たとえば東南アジアの国々では、日本と比べると生活コストが低く抑えられます。同じ収入でも、すこしだけ贅沢な生活ができます。
但し、外国ですっからかんになってしまうと大変ですから、長期で海外ノマド生活をする場合は、資金的にも余裕をもっておいた方が断然安心です。
ノマド生活でのお金の管理
月々の収入は国内の銀行に振り込まれる場合が多いでしょう。クレジットカードやデビットカードで支払いをしたり、ATMキャッシュを引き出したりして生活することになります。
海外ノマドに便利なマネーサービス
もしあなたの収入がドル建てやユーロ建てなど、外国通貨で支払われる場合は、「Wise」や「Revolut」といったオンラインバンク系サービスを使うと、とても便利です。通貨ごとに資金を管理できるので、支払いの度に両替する必要がありません。
どちらも多通貨対応のデビットカードが使えるため、受け取った外貨をそのまま現地で支払いや引き出しに使えるのが大きなメリットです。たとえばユーロで受け取った報酬を、ヨーロッパ滞在中にそのまま使う…ということができます。
✅ Wise(旧TransferWise)
Wiseは、多通貨口座として世界中の通貨を現地口座のように管理できるサービス。
たとえばアメリカやEU圏のクライアントから報酬を受け取る場合、現地口座のように使えるアカウントが自動で発行されます。
- 為替レートが良心的(実際の為替に近いレート)
- 手数料が安く、明朗会計
- デビットカードで直接支払いや引き出しが可能
- 日本の銀行口座への送金も簡単
収入の受け取りから現地での支払いまで完結できるので、ノマドとの相性は抜群です。
✅ Revolut(レボリュート)
Revolutも多通貨対応のデジタルバンクで、チャージ式のデビットカードが魅力。オンライン・実店舗問わず、支払いがスムーズにできます。
- 複数通貨の口座をアプリで一元管理
- 為替レートもリアルタイムで有利
- バーチャルカードも発行可能でセキュリティ面も安心
- ノマド向けの旅行保険や貯金機能なども充実
Revolutはヨーロッパを中心に急成長中のサービスで、UIが洗練されていて使いやすいのもポイントです。
✅ 仮想通貨
最近では、仮想通貨(暗号資産)を活用するノマドも増えてきています。特にクリプトに親和性の高いデジタルノマドの間では、個人間の送金がスムーズにできる点や、国をまたいだ資産管理の自由度の高さが評価されています。
一部の海外取引所(例:Bybit、Wirexなど)では、仮想通貨で直接支払いができるデビットカードを発行しており、現地ATMでの引き出しやショッピングにも利用できます。
ただし注意点として、多くの海外取引所は日本居住者を対象外としており、カードの発行や利用が制限されている場合があります。また、海外の仮想通貨取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、補償内容やセキュリティの体制が国内取引所とは異なる点にも注意が必要です。
ビザはどうする?
海外ノマドをする場合には、ノービザでの滞在か、観光ビザでの滞在になります。旅先で元々持っている自分の仕事をこなす事には特に問題ありませんが、現地で就労したり商売をする事はもちろんできません。
ビザの期限が来たら延長申請するか、一度出国するか、その土地を離れるかのどれかです。入国する前に、ノービザでの滞在期限や観光ビザの取得方法など、しっかり調べておきましょう。長期間同じ土地にとどまることができないのは、「ノマド(遊牧民)」の宿命であるとも言えますね。
ここ数年デジタルノマドという生き方が浸透するようになり、リモートワークをしながら1年間といった長期滞在を認める「デジタルノマドビザ」を発行する国が増えています。
ヨーロッパのデジタルノマドビザ
ヨーロッパでは、エストニア、ジョージア、ルーマニア、ハンガリー、ドイツ、スペインなどデジタルノマドビザを導入する国が増えています。どの国のノマドビザも一定の月収がある事を条件としており、取得には審査があります。
デジタルノマドビザの条件が比較的ゆるく、滞在費や物価が安いデジタルノマドにおすすめのヨーロッパの国には、マルタやポルトガルがあります。
アジアのデジタルノマドビザ
ヨーロッパに比べると遅れを取っている感があったアジアのデジタルノマドビザですが、2024年から日本、韓国、台湾で発給が始まり、アジアのノマドシーンも盛り上がってきました。
タイはリモートワーカーに適用されるビザとして、有効期間が5年にも及ぶDTV(Destination Thailand Visa)を発給しています。5年間ずっと連続して滞在できるわけではなく、1回の入国につき滞在期間は180日間で、有効期間は何度でも出入国が可能です。
ノマドに高い人気のバリ島のあるインドネシア、マレーシア、ドバイ、カザフスタンもデジタルノマドビザがあります。また近年サーフィン好きなノマドに人気のスリランカ、そしてフィリピンも、近い将来のデジタルノマドビザの発給を発表しています。
在留届
外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、「在留届」を提出することが法律で義務付けられています。そのためデジタルノマドビザを取得して、海外に3か月以上滞在する場合には必ず在留届を提出しましょう。「オンライン在留届」の利用が簡単で便利です。
ノマドの住まい探し
海外ノマドとして旅をするうえで、「どこに住むか」はとても大切なポイントです。宿泊費は生活費の中でも大きな割合を占めるだけでなく、住む環境によって仕事のしやすさや出会いのチャンスも大きく変わってきます。
「短期間でいろんな都市を回りたい」「現地の人や他のノマドとつながりたい」「仕事に集中できる静かな環境がほしい」など、ノマドの滞在ニーズは人それぞれ。大事なのは、そのときの自分のスタイルに合った住まいを選ぶことです。
🏡 一般的な住まい探しの方法
- AirbnbやBooking.comなどのバケーションレンタル系サイトは、短期〜中期滞在に便利。設備やWi-Fi状況もレビューで確認できます。
- Facebookグループ(「Chiang Mai Housing」など現地の賃貸グループ)では、よりローカルで安めの物件が見つかることも。
- 現地の不動産エージェントを使えば、長期割引のあるアパートやコンドミニアムを紹介してもらえる場合もあります。
「しばらく住んでみたい街」なら、最初の1週間はAirbnb、その間に現地で住まいを探す、というステップもおすすめです。
🏘 コリビングという選択肢|“住む”と“つながる”を両立
最近ノマドの間で人気が高まっているのが、「コリビング(Coliving)」と呼ばれる住まい方です。
コリビングは、住居と仕事場、そしてコミュニティが一体化した滞在スタイル。単なるホテルやホステルと違い、コワーキングスペースが併設されているなど、他のノマドと自然につながれる環境が整っているのが特徴です。
🌟 コリビングにはいろんなスタイルがある
- ホステルやホテルに近いタイプ:1泊〜OKで、気軽に滞在可能。共有スペースが多く、イベントなども活発。
- シェアハウスに近いタイプ:滞在は1か月以上が基本。しっかりしたキッチンや生活スペースがあり、落ち着いて暮らせる。
- アパート型に近いタイプ:プライベート空間がしっかり確保されつつ、共用スペースで交流も可能。
🔍 探し方もさまざま
- Coliving.com: 世界中のコリビングを都市や滞在期間別に検索可能。レビューもあり。
- NomadStay:ノマド向けの滞在プランを提供するプラットフォーム。最低1週間から滞在できる施設が多い。
コリビングを活用すれば、ただの旅では得られない「人との出会い」や「新しい発見」にもつながります。ノマドライフの楽しみが、もっと広がりますよ。
👇 この記事では、コリビングとはどんな宿泊施設なのか、また海外の色々なコリビングを紹介しています。
保険はどうする?|海外ノマドにこそ必要な安心の備え
海外ノマド生活では、自由な毎日の裏側に、病気・ケガ・盗難・フライトの遅延など、予期せぬトラブルもつきもの。そんな時に頼れるのが、海外旅行保険です。一時的な観光旅行ならまだしも、長期で海外を転々とするノマドにとって、保険は「もしも」のときの命綱。現地の医療費は国によっては高額になることもあるため、きちんと備えておくことはとても大切です。
最近は、デジタルノマドやリモートワーカー向けに設計された、柔軟でグローバルに対応できる保険サービスが色々あります。
- ノルウェー発のノマド向け保険
- 月額制で世界中をカバー
- 緊急医療、事故、遅延、盗難など幅広く対応
- 日本を含む一時帰国中も30日間まで補償される(母国帰国特典)
💡「ノマドのために作られた保険」として非常に人気が高く、コストを抑えつつ最低限の安心を得たい人におすすめです。
- ドイツ発、よりしっかりした医療保障を重視する人向け
- 長期滞在者・フルタイムノマドに適したプラン構成
- 入院や慢性疾患の治療もカバー範囲に含まれる
- オンラインでの加入・解約がシンプル
💡医療面の充実度を重視したい人にはGenkiが心強い選択。特に医療レベルの高い国で安心して治療を受けたい人に向いています。
- 世界中のバックパッカーやノマドに長年愛されている老舗保険ブランド
- 短期〜中期の旅向けプランが豊富(1週間〜数ヶ月)
- 怪我、盗難、旅行中止、スポーツ事故までカバー
- 旅行中にオンラインで延長・加入も可能
💡アクティブなノマドや冒険好きな人に最適。サーフィンやトレッキング、スキーなどのアクティビティもカバーされるので、旅しながら遊びも楽しみたい人に人気です。
海外保険選びのポイント
- 渡航国や滞在スタイルに合っているか?
- 病気・事故・盗難・キャンセルなどの補償範囲は?
- 長期で契約できるか?柔軟に延長・解約ができるか?
- 月額コストとサポート体制は?
「自由に旅するからこそ、備えるべきところはしっかりと」
ノマド生活を安心して楽しむためにも、保険は「後回し」ではなく「最初に考えておくべき」大切な準備の一つです。
👇 下の記事では、ノマド向け保険について詳しく解説しています。
海外ノマド必須の持ち物|快適&安心な旅のためのチェックリスト
海外ノマド生活では、「これがあるとないとでは快適さが全然違う!」というアイテムがいくつもあります。ここでは、実際に多くのノマドが愛用している必携アイテムを紹介します。
📱 SIMカード(eSIMがおすすめ):現地でのネット確保は、ノマド生活の最重要項目のひとつ。最近では物理SIMよりeSIMの方が便利で人気です。スマホでアプリを使って即日開通できます。
💻 ノートパソコン&スタンド:ノートPCは当然必須ですが、長時間の作業には「PCスタンド」も必需品。姿勢が良くなり、肩こり・首こりを軽減できます。折りたたみ式&軽量のものがおすすめ。
🔋 モバイルバッテリー(ポータブル充電器):外出先での充電切れ対策。飛行機の中、移動中、外出先などコンセントがない場所で重宝。
🔌 海外の電源アダプター:国によって電源プラグの形や電圧が違うため、マルチ対応のアダプターを1つ持っておくと安心。USBポート付きのものだと、変換+充電が1台で完結します。
🎧 ノイズキャンセリングヘッドホン:カフェ、飛行機、共有スペースでの作業中に集中力を保つアイテム。音楽やホワイトノイズで環境をコントロールできるので、ノマドワークの強い味方です。
🚗 国際運転免許証:移動先でレンタカーやバイクを利用したい人には必須。発行は日本の運転免許センターで可能。1年間有効。
📱 海外ノマドの必須アプリ:
- Google Maps:現地での移動や、カフェ・ATM・スーパーの検索に欠かせない定番アプリ。オフラインマップをダウンロードしておけば、ネットが繋がらない場所でも安心です。
- Uber / Grab / Lyft:移動手段として大活躍のライドシェアアプリは、地域によって使い分け。現地で配車アプリが使えると、ぼったくりタクシーの心配も激減します。
- WhatsApp メッセージアプリ:日本ではメッセージアプリはLINEが主流ですが、世界のデジタルノマドの間で最も一般的なのはWhatsAppです。連絡先を交換し合うのに、インストールしておくと便利。
- VPNサービス:公共Wi-Fi利用時のセキュリティ対策に(例:NordVPN、Surfshark)
- Google Translate:言語の壁を乗り越える必携ツール。カメラ翻訳も便利
- マネーサービス:「お金の管理」のところで説明したWise / Revolutなど
- 通貨換算アプリ:XE。Currencyなど、レート確認に便利な通貨換算アプリ
👇 この記事では、海外ノマド生活に必要なアイテムを詳しく紹介しています。
海外ノマドが陥りがちなリスクと注意点
スケジュールや仕事の管理
海外ノマドは、旅行気分と仕事のメリハリをつけにくくなることがあります。現地の楽しいアクティビティに熱中しすぎて、仕事の締切やクライアントとの連絡に遅れが出てしまうと、キャリアの障害になりかねません。さらに、リモートワークに時差がある場合には、ストレスを感じないように上手にコントロールする必要があります。
海外ノマドの命綱、ネット環境
たとえば田舎に行くと、まともにネットがつながる場所がない、頻繁に停電する地域もあります。ネット環境はデジタルノマドの生命線なので、一定期間以上滞在する場所を選ぶ際には「ネットがまともに使える場所が近くにあるか」を確かめましょう。もし、まともにネットが使える場所が見つからなければ、デジタルノマドとしてはその地に留まる事はあきらめざるを得ません。
Wi-Fi環境が整っているコワーキングスペースを探しておく、国の状況によっては現地SIMカードを入手しておきましょう。
海外ノマド生活では、日本語で気軽にしゃべったり、相談できる相手がいないことが少なくないでしょう。そのため孤独を感じて、仕事のモチベーションが下がってしまうリスクも考えられます。そんな状況に陥ったら、海外ノマドが利用するコリビングに住んだり、コワーキングスペースを利用したり、デジタルノマド向けリトリートや滞在プログラムに参加するのもおすすめです。
体調管理と海外ノマド向け旅行保険
また海外では時差や気候、慣れない環境といった要因から体調を崩しやすくなるもの。体調管理にも気を付けましょう。
海外での入院治療では数百万円といった費用がかかるケースもあり、海外ノマドにとって海外旅行保険は必要不可欠です。また、多くの国や地域の入国条件やデジタルノマドビザの発給条件にも、健康保険の加入が義務付けられています。海外旅行保険に携行品損害補償特約を付けていれば、パソコンやスマートフォンの盗難といったトラブルにも対応できます。
👇 下の記事では、普通の海外旅行保険と、長期で海外に滞在するノマド向け保険の違いを解説しています。
現地ノマドコミュニティでネットワーキング

東南アジアのリゾート地などのコワーキングスペースでは、多くの欧米人デジタルノマドの姿を見かけます。インテリアがおしゃれなコワーキングスペースも多数あり、そうしたノマドの集まる場所ではコミュニティが形成されていて、様々な国からやってきたノマド同士が交流を持ったり、提供可能なスキルがあれば仕事の依頼を受けたりすることもできます。
もちろんデジタルノマドの主戦場であるネット上にも、同じようなコミュニティがあります。
海外ノマド生活はかけがえのない経験に
海外を長期で旅しながら収入も得る、海外デジタルノマド生活は、休暇中にいく海外旅行とも、旅だけをするバックパッキングとも違います。収入を得る事で金銭的・時間的な余裕がある反面、フリーランスとして仕事をこなす自己管理が必要になります。この辺のバランスをうまくとれれば、海外でのデジタルノマド生活はかけがえのない経験になるでしょう。