アジアはバックパッカーのパラダイスであり、ラグジュアリーなバケーションを過ごせる旅行先でもあります。そこでは、古いものと新しいものが出会い、賑やかな市場、熱狂的な都市、そして夢のような景色の素晴らしいビーチがあります。
サーフィンといえば、ハワイやオーストラリア、カリフォルニアを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、アジアにはサーフィンに最適なスポットが驚くほどたくさんあります。ここでは、アジアのベスト・サーフスポットを20か所選んでご紹介しましょう。
アジアのベスト・サーフスポット TOP20
フィリピン/オーロラ州・バレル

バレルは、マニラの北東240キロメートル、車で約6時間の距離に位置するフィリピンのサーフィンの中心地です。観光客が少ない静かなサーフタウンで、インストラクターを含めたサーフボードのレンタルは、1時間あたり1000円以下という手頃な価格です。
ビーチへはバスで向かうことができますが、サーフスポットのあるサバンに宿泊することをおすすめします。メインタウンのポブラシオンからは、ビーチまで徒歩15分ほどです。
🥈インドネシア/ニアス島・ラグンドリ湾

インドネシアのスマトラ島の西125キロメートルに位置するニアス島は、ワールドクラスの波で知られるスポットです。毎年多くのサーフィン大会が開催され、世界中から何百人ものサーファーが集まります。
ニアスへのアクセスは少し難しいですが、観光客は多くなく、海にいるサーファーは最大でも30人程度です。宿泊施設については、ビーチにサーフキャンプやホテルがあるので心配ありません。サーフレッスンは、1時間2000~3000円でフィリピンに比べると少し割高です。
台湾/佳楽水(チャーロースイ)
佳楽水は、高雄からバスで2時間ほどの距離にある、日本人サーファーも訪れる台湾のサーフポイントです。季節ごとにやってくる台風やモンスーンのおかげで、1年中サーフィンを楽しむことができます。
波の高さは1~1.5メートルで、中級者から上級者に最適なコンディションとなっています。サーフィンのレッスンには5000円以上かかりますが、1日1500円でボートを借りることもできます。
スリランカ/ミリッサビーチ

スリランカでサーフィンをするなら、南海岸のミリッサビーチが人気のポイントです。ミドルサイズの波は、サーフィン初心者やスキルを磨きたい中級者におすすめです。
サーフボードのレンタルは数に限りがありますが、レンタル料は1日600円と格安です。広大なビーチには、ハイシーズンに訪れるサーファーのためのスペースが十分に用意されています。ホテルやレストランがたくさんあるので、気軽にバケーションを楽しむことができる場所です。
インドネシア/バリ島・チャングー

バリ島のチャングーは、アジアで最も人気のあるサーフスポットの一つです。多くの人々、寺院、トレンディな雰囲気、素晴らしい波であふれています。かつては小さな漁村でしたが、世界中の観光客やサーファーを惹きつけるボヘミアンな街へと発展しました。
チャングーでは、バリのほかの地域に比べて、透き通った水や白い砂は期待できません。しかし、ここではサーフィン以外にも、おいしい食事とリラックスできる雰囲気を楽しむことができます。
スリランカ/ブルービーチ

ブルービーチは、ヤシの木が生い茂る森に囲まれた長く白い砂浜のビーチです。スリランカの南部に位置し、ニルウェラとディクウェラという小さな町の間に位置しています。
ここには漁師町があり、スリランカの典型的なサーフィンスポットとは違って、観光客が押し寄せることもありません。ブルービーチは、初心者から中級者までのサーファーにおすすめで、10月から4月までがベストシーズンです。サーフボードのレンタル料は、1時間200円〜、1日700円〜とお手頃です。
モルディブ/トゥルスドゥ島
モルディブのトゥルスドゥ島は、世界的に有名な波「コークス」で知られています。コークスは、浅いリーフを横切るように素早くブレイクするライトハンドで、プロサーファーにとって最高の波です。
トゥルスドゥ島には、コークスよりもフレンドリーなレフトハンド・ポイントの「チキンズ」もあります。3月から5月、または9月から11月の最も波の良い時期に行くことをおすすめします。
スリランカ/アルガムベイ

海外でサーフトリップに出かける人は、アルガムベイという名前をよく耳にすると思います。ここは、スリランカのサーフィンの中心地で、町全体がサーファーの雰囲気に満ちています。どこでも格安のサーフボードレンタルを見つけることができ、ワイルドなナイトライフを体験することもできます。
アルガムベイには、さまざまなレベルの人が楽しめるサーフスポットがあります。初心者はピーナッツファームやウィスキーポイントが、チャレンジングな大波に挑戦したいサーファーには、オカンダやポッツビルのポイントがおすすめ。ベストシーズンは、4月から10月までです。
インドネシア/ロンボク島

インドネシアのロンボク島南部は、ワールドクラスの波があり、多くの観光客が並んでいないサーフスポットです。ここには初心者から上級者まで、幅広いレベルのサーファーが楽しめる波が揃っています。
初心者はセロンベラナックのビーチブレイクを、上級者はマウンやマウィのビーチでサーフィンを楽しむことができます。プライベートボートをチャーターして隠れたブレイクを探したり、ハイキングで不思議な滝を探索したりといったアクティビティも体験できます。ベストシーズンは6月から11月で、波の高さは1~1.5メートルとなっています。
フィリピン/シャルガオ島

ミンダナオ島の北東部にあるシャルガオ島は、フィリピンにおけるサーフィンパラダイスです。20以上のサーフブレイクがあり、初心者からプロまで、世界中のサーファーがこの島を訪れています。
ジェネラルルナに位置するクラウド9は、世界のトップ10の波の一つとされるサーフポイントです。多くの人がサーフィンのレッスンに利用しており、あまり知られていないスポットのためにここでスキルを磨いています。クラウド9では、毎年9月にサーフィンカップの大会があるので、9月から11月に訪れることをおすすめします。
インド/コバラム

インドの南端に近いケララ州にあるコバラムは、初心者と上級サーファーの両方が楽しめるスポットです。ビーチの灯台側には人工リーフがあり、潮の流れと1.5メートル級のうねりがあると、レフトハンドのチューブが生まれることがあります。
コバラムでのサーフィンの利点は、宿泊施設やサーフボードのレンタル料が手頃なこと。1泊わずか700円の宿泊施設や、安くておいしい料理を見つけることができます。
スリランカ/ウェリガマ

スリランカのウェリガマも、最も手軽にサーフィンができるエリアです。メインのサーフスポットはサンドブレイクで、波が長いので、何かにぶつかる心配はありません。ビーチには食べ物や飲み物、サーフスクールがとても充実しています。
ボードをレンタルすると、サンベッドや脱衣所が無料で使えるスクールもあるので、サーフィンの後に一息つけます。ハイシーズンでも、安心してサーフィンができる自分だけのスポットを見つけることができます。
インドネシア/メンタワイ諸島

インドネシアのメンタワイ諸島は、ワールドクラスの波がある東南アジアの有名なサーフスポットです。スマトラ島の西海岸から高速フェリーで4時間の距離にあり、飛行機とフェリーを乗り継いで行くことになります。そこには、トロピカルな雰囲気、美しい景色、素晴らしい波が待っています。
レンタルボードやインストラクターは利用できないので、中級者から上級者向けのスポットです。自分のサーフボードを持参する必要がありますが、一度は行ってみる価値のあるサーフスポットと言えるでしょう。
インドネシア/バリ島・クタビーチ

クタビーチは、バリ島で最も人気がある活気に満ちたサーフスポットです。ここには、世界最高のビーチブレイクに匹敵する波があります。
ハイシーズンには少し混雑しますが、ビーチの端を歩けば、静かなスポットを見つけることができるでしょう。サーフスクールもたくさんあるので、クタビーチは初心者には理想的なサーフスポットです。
インドネシア/バリ島・ウルワツビーチ

バリ島のウルワツビーチは、プロサーファーの夢のスポットです。断崖絶壁の下に位置しているため、高速でパワフルな波、チューブ、ライトとレフトの両ライド、ビーチブレイク、長いうねりなどを楽しむことができます。経験豊富なプロサーファーや地元のサーファーがたくさんいるので、新しい友達を作ったり、サーフィンについて学んだりすることもできます。
ウルワツビーチには、4月から8月の間に訪れることをおすすめします。ビーチ周辺にはサーフショップがあるので、レンタルや道具の心配はありません。
インドネシア/スンバ島・ニヒワトゥ

スンバ島のニヒワトゥには、アジアで最もセクシーなうねりがあります。ここは、本格的なプロサーファー向けに用意された、特別な高い波のための隠れ家です。一度に最大10人のサーファーしか体験できないため、荘厳な雰囲気の中でサーフィンに浸ることができます。
有名な「ゴッズ・レフト」では、突き出たリーフの沖合に、300メートル以上に渡って巻き上がるレフトブレイクが体験できます。
タイ/プーケット・パンシービーチ
プーケット西海岸のスリンビーチから歩いてすぐのところにあるパンシービーチは、タイでも有数の波が立つ隠れサーフスポットです。パンシービーチには、初心者向けではない、スリルを味わえるポイントブレイクがあります。250メートルのビーチにはほとんど人がいないので、独占的な雰囲気に浸ることができます。
タイ/プーケット・バンタオビーチ

プーケットの西海岸にあるバンタオビーチは、5つ星ホテルや商業施設、世界各国のレストランが立ち並ぶ高級リゾート地で、タイで最も魅力的なサーフスポットの一つです。全長8キロメートルにおよぶロングビーチは、風向きが良く、レフト・ライト両方のライドと質の高いビーチブレイクが楽しめます。
ベトナム/ダナン・ナムオーポイント
ダナンのナムオーポイントは、ベトナムで人気の高いサーフスポットで、南西の風に乗って確実に波を楽しむことができます。経験豊富で自信のあるサーファーにとっては、最高の波質が期待できるでしょう。ビーチブレイクの波はレフトライドで、冬のシーズンには危険なブレイクが発生することもあります。
日本/静岡県・伊豆下田

東京から車で3時間の距離にある下田には、白浜、多々戸浜、入田浜、吉佐美大浜などの素晴らしいサーフポイントがあります。白浜は初心者や中級者に人気があり、多々戸浜では地元のプロサーファーが練習している姿を見ることができるなど、それぞれのビーチに特徴があります。
アジアでサーフトリップするときのポイント
サーフトリップの前に覚えておくこと
アジアのサーフトリップを計画する際には、あらかじめ次のことを頭に入れておくと、大きなトラブルや失望を避けることができるでしょう。
- 自分のサーフィンのレベルにマッチしたサーフスポットを選びましょう。サーフィン初心者なら、波が小さくて海底が砂地のビーチを選び、インストラクターを雇えるサーフスクールがあるところがおすすめです。
- サーフィン初心者は特に安全性に気をつけしましょう。海底や波の様子、犯罪やトラブルの事例、医療機関へのアクセスなどを下調べして、海外旅行保険に加入しておきましょう。
- サーフトリップの予算を考えて、宿泊施設やレンタル料金の価格を調べておきましょう。渡航先のアジアの地域によりますが、ガイド、サーフボード、ビーチの使用料を含めて、1日で700円〜3000円程度かかるでしょう。
- サーフポイントへのアクセスを考えましょう。車や公共交通機関で簡単にアクセスできる場所を選ぶか、ポイントや波を取り合うことがない観光地化されていない場所を選ぶのかは、サーフトリップ体験で重要なことです。
ローカルガイドを雇う
サーフトリップでガイドを雇うメリットは、波を逃す心配がないことです。現地のサーフガイドは、毎日各ポイントの波の情報を共有しています。ガイドに自分の好みの波やライドを伝えておけば、最適な波のポイントを教えてくれるので、サーフトリップで波を外してしまうという残念な結果を避けることができます。
特に人のいないポイントでは、犯罪のリスクや事故のトラブルに備えるためにも、現地のガイドを雇うことをおすすめします。
スマホアプリを活用する
スマートフォンの優れた点は、旅行やサーフィンに役立つ便利なアプリがあることです。 その日の波の様子を確認できるサーフィンウェブサイトをチェックして、天気や海流を知り、いつサーフィンするか目星をつけましょう。また、交通アプリやオフラインマップをチェックすれば、サーフィンポイントまで効率的に移動することができます。
長期旅行の場合は、手頃な価格の宿泊施設や食事、お得なツアーなどを探すのに役立つトラベルアプリをダウンロードしておきましょう。
リーフブーツを着用する
リーフや岩場でサーフィンをするときに、足を保護してくれるのがリーフブーツです。慣れないポイントでは、海底が砂地のビーチブレイクから、岩場やサンゴ礁のリーフブレイクへ流されてしまい、足をケガしてしまうことがあります。特に初心者の場合は、初めて訪れるサーフスポットには、リーフブーツを持参することをおすすめします。
アジアのサーフスポットのベストシーズン
5月から9月にかけては、南洋からのうねりでバリ島の波はパワーがあることで知られており、ウルワツビーチやクタビーチのサーフィンに最適です。この時期は、スリランカ、インド、プーケットなど、東南アジアのほかの地域でもサーフィンを楽しむことができます。
10月から3月にかけては、アジアは乾燥した気候に移行する時期です。しかし、アジアの太平洋側では台風が発生する時期でもあり、香港、台湾、ベトナムなどでは良い波が期待できます。また、大きなうねりのグランドスウェルが少し落ち着いてくるこの時期、混雑していないインドネシアもおすすめです。
素晴らしいアジアのサーフトリップ
サーフィンのレベルに関係なく、アジアには素晴らしい波のある美しいビーチやスポットが必ずあります。それぞれの場所の情報を知り、安全にサーフトリップを楽しむことができれば、人生で忘れられない時間を過ごすことができるでしょう。